2006年入社
品質保証 松井 亜紀

今の仕事について

品質保証とは食の安全・安心に関わる問題を未然に防ぐために存在する部署です。何かトラブルが起こった時も対応をしますが、それ以前に事故が起こらないよう指導していくことが私たちの仕事です。

品質保証は店舗・商品・工場の3つの課に担当が分かれていて、私は店舗の品質保証を担当しています。国内1200店以上の店舗を社員6名で分担し、壱番屋全店の衛生管理状況のチェックを行っています。全国の店舗を巡回するわけですから、月の半分以上は出張ですね。1日2~3店舗を巡回し、それぞれの店舗で100を超える食品衛生に関わる項目についてチェックシートをもとに隅々までチェックします。

出張のない日は、本部で主にデスクワークです。巡回した店舗の報告書を作成したり、店の安全性を保つための啓蒙資料などを作成したりします。また、衛生対策の講習会を担当していますので、講習会用のプレゼンテーションや資料作成もしていますね。

衛生チェックをする際、心がけていることは?

衛生巡回では、チェックシートの項目に従って○・Xをつけ、指摘するだけではなく、店の安全性を保つための仕組みがしっかりと出来ているかということも確認します。
例えば、手洗いや掃除が習慣化されているかということも確認して、正しい衛生管理状況を保つ為のアドバイスをすることも多いですね。

また、店舗巡回の際には店内で仕事をするわけですから、お客様に違和感のないよう従業員と同じユニフォームを着用しています。そのときにはやはり、誰よりも「ニコ、キビ、ハキ」の実践ですね。壱番屋社員の基本ですよ。

「品質保証」でうれしかったことは?

店舗は直営店もフランチャイズのオーナー様の店舗も巡回します。店舗側にとってはチェックをされるわけですから、やや煙たい存在かなと感じることもありましたが、「お店の安全のためにまた来てください。」と社員の方に言われたり、「あなたたちがいてくれることで安心して店を営める」とオーナー様に言っていただいたりした時はやっている仕事が認められていると感じ、うれしいですね。

私たちは指導するという立場ですが、様々な店舗に伺うことで学ぶことはたくさんあります。だからこそ、学んだことをしっかりとチェーン全体に広めることが仕事であると思っています。店舗の方々に「新しい知識を教えてくれる」と受け止めてもらえるのは大きな喜びですね。

「品質保証」でつらいと思ったことは?

巡回に行った店舗でチェックシートを出して、細かいことまで順番に確認していると、それを見ていた高校生のアルバイトさんから「そんな仕事していたら性格悪くなりそうですよね」と悪気なく言われた時はちょっとショックでしたね(笑)。

でも、本当につらいのは、自分が巡回した店舗で衛生管理を理由とするお客様からのクレームがあった時ですね。自分が巡回していながら、なぜ気づけなかったのか?
自分が気づいて指導できていていたら、お客様に迷惑をお掛けすることはなかったのにと悔やしいですね。

場合によっては巡回の際に指摘していたことであっても、店舗の方に然程、大切なことではないと聞き流されてしまっており、改善されていなかったということもありますが、それは私に伝える技術が不足していたということで、やはり悔やまれてなりませんね。

店舗勤務研修は品質保証の仕事に役立っていますか?

店舗とはチェーン本部が守るべき存在です。本部は店舗のためにあります。だから、本部で勤務するには店舗の現場での仕事を知らないと話になりませんね。私が入社した時は、研修という形で、大型店・郊外店・中型店・都市型店舗とそれぞれで3週間ずつ勤務しました。研修での勤務であり、期間も短かったため、品質保証に配属された最初の頃は、店舗にどこまで求めていいのか、衛生管理における理想と店舗運営の現実の境目をどこで引くのか、判断に迷うことが多くありましたね。

そのため、1年近くは先輩社員が一緒に巡回し、フォローしていただいたことによって、正しい判断基準を身につけていくことができたと思います。今では入社から10年間の衛生巡回で積み重ねた知識と経験が私の強みになっていますよ。

店舗勤務をもっとしっかりと行っていれば衛生管理のために店舗で出来ること、やるべきことがもっと明確になっており、スムーズな判断と指導がはじめの頃からできたのではないかと感じますね。その点、今の新入社員は店舗での勤務をしっかりと行ってから本部キャリアへ進みますので、即戦力として期待していますよ。

壱番屋のいいところは?

新卒入社からずっと壱番屋で働いてきましたので、他社との比較基準を持ち合わせていませんが、入社以来、何年たってもブレがない。いい意味で変わらないところはとてもよいと感じています。「お客様のために」が全ての判断の軸にあり、品質保証も安心安全を強く推し進める姿勢が変わることはありません。

壱番屋の根っこであるお客様第一主義の部分は変わることはありませんが、時代の変化には手法を変えながら対応を進めていること、社員の意見や提案をしっかりと受け止めてくれることは自身の存在意義を感じることができ、やりがいを感じますね。

新入社員にひと言

新人として入社すると様々な仕事に携わっていくことになります。上司、先輩から指導を受け、教えてもらうこととなります。まず、教わったことをしっかりと実践することはとても大切なことですが、今、やっていることを当たり前と受け止めず、考える力を磨いて欲しいと思います。もっといい方法があるかもしれない、やり方を変えれば更に良くできるかもしれないと考えながら仕事を進めて欲しいですね。

今やっていることがゴールではなく、今いるところがスタートラインです。そうすれば、先のキャリアで活躍する時に新たな発想を持ち、仕事ができると思います。
衛生管理に興味を持ち、品質保証という部署に入り、どんどん新しい提案をしてくれる新人と一緒に仕事をすることを楽しみにしています!

休日は何をしていますか?

これまで趣味らしい趣味もあまり持たず、運動とかもしていなかったんです。これではダメだなあと一念発起して、身体を動かす趣味を持とうとゴルフを始めました。まだまだこれからなんですけれどね。