1997年入社
販売促進 増田 貴光

今の仕事について

壱番屋の売上は、「客数×客単価」で成り立っています。販売促進は、この「客数」または「客単価」をどうやって上げていくのかを考える。つまり売上の作り方を考えることが仕事です。
なかでも私が主に担当しているのが、販促キャンペーンの企画。広告代理店様などからの提案をもとに、どんな企画であれば売上に繋がるのかをゼロから練っていきます。

そのほかにも、店舗で使われるメニューブックや販促物の制作などにも関わっています。売上を上げるために客単価を上げると客数は減ってしまうこともあり、逆に客数を増やそうと単価を下げると売上は下がってしまうこともあります。そのバランスを探りながら販売促進の施策を企画提案しています。

具体的にはどんな仕事をしていますか?

メニュー開発を行う商品開発との打ち合わせが多いですかね。メニュー導入の経緯やその商品のアピールポイント、お客様に伝えたい情報をしっかりと製作物に載せることが必要です。

あとは、広告代理店さんをはじめとした社外の協力会社と打ち合わせし、キャンペーンや製作物の企画を練り上げることにも時間を使いますね。それぞれの企画によってターゲットとするお客様も異なりますので、毎回綿密に計画を立てて進めています。

商品の導入やキャンペーン実施には社内、社外ともに多くの人が関わって進めていく仕事となりますので、関係部署との調整役なども担っています。

どんな部分にやりがいを感じますか?

毎回異なる多様なキャンペーンや製作物がありますがどれも基本はゼロから創り上げていきます。
多くの人が関わって進めていき、それがカタチになった時にはとても達成感がありますね。

今まででうれしかったことは?

今までにやったことの無いキャンペーンを企画し実施したところ、多くのお客様からの反響があり、ココイチのFC経営者であるオーナー様にも非常に喜んでいただくことができ、「店舗も盛り上がるいいキャンペーンだった」とお褒めの言葉をいただけたことですね。

具体的には地元アイドルグループとのコラボレーション企画で、限定商品のメニューを製作し、特別公演への応募券を付けて店舗で販売するという内容のキャンペーンだったのですが、とても多くのファンのお客様が来店してくれたんです。アイドルグループの劇場近くにある店舗ではお客様が殺到し、本当に長蛇の列ができるほどでした。当初の見込み以上の反響に対応は大変でしたが多くの方に喜んでいただくことができて嬉しかったですね。

逆につらかった出来事は?

製作物も手掛けていますが店舗で使用する販促用のチラシに記載するメニューの価格を間違える大きな失敗も経験しています。

イートインと宅配では商品の価格が異なるのですが、宅配用の価格を記載しないといけない部分に、イートインの価格を記載してしまって…。チラシの印刷も終わり、店舗に納品された後で発覚したため、すべて破棄してもらい、変更後のチラシを改めて納品することになりました。こちらはミスによって多くの方に迷惑をかけてしまった大反省の出来事です。

壱番屋に入社したのはなぜですか?

私が入社した頃の就職活動は、今のネットでエントリーする就活とは異なり、電話帳のような分厚い企業紹介の冊子から興味のある企業や選考を希望する会社を選んでハガキを送ってエントリーする流れでした。

興味のある企業を120社くらいピックアップしたのですが、それぞれに志望動機を書かないといけない。親には金融機関を勧められましたが、すらすらと志望動機を書けるのは外食の会社ばかりで(笑)。

その後、いくつかの企業の選考に参加し、最初に内定をもらったのが壱番屋でした。その頃は壱番屋の店舗数は300店舗ほどでしたが、これから1000店舗を展開し、株式公開を目指すという説明を聞き、会社の勢いに惹かれたのが決め手ですね。

入社してみてどうですか?

壱番屋の社是は「ニコニコ・キビキビ・ハキハキ」と会社説明や選考の中で聞いており、明るく元気な会社だと思っていました。実際、入社するとその通りであり、その頃から随分経ったように感じますがその時に感じた明るくて元気な雰囲気は、今も全く変わっていないですよ。

店舗勤務の中で楽しかったことは?

ストレートにお客様から評価してもらえることが一番楽しかったです。自身が懸命に仕事をしていると、目の前に居るお客様が「元気だね。」「がんばってるね。」「また来るよ!」って声を掛けてくれたんですよね。
自身の仕事をその場で評価され、伝えてもらえる店舗の現場での仕事はやりがいも大きく感じましたし、とても楽しかったです。

店舗勤務の中で辛かったことは?

入社2年目に、本社近くの店舗の責任者として配属されましたが、近いということで、頻繁に様々な本部の方が来店されるんです。新しい商品のモニターや販促施策の実施状況、反響の確認、単にお食事ということも多かったですね。正直に言ってしまうと息をつく暇がない(笑)。

本部の方が来店されていると自分の上司でなくても、何か自分の仕事振りをチェックされているような気がしてしまい、本来やらなければならない仕事に手がつけられなかったりもしましたね。更に店舗に掃除できていないところがあると本部の方からSVに報告があって、SVに怒られるわけです。

店舗にお客様が来店されていると、なかなか掃除ができないこともあります。挙句、掃除することができないからお客様が来ない方がいいと思ってしまったり…。本末転倒ですよね。あの頃は自分でも未熟だったと反省しています。

店舗勤務中に経験しておくと良いことは?

壱番屋本部の仕事には店舗の感覚がとても大事ですし、お客様の様子を間近で感じることは、必ずその後のキャリアでの財産になります。私が行なう販売促進の仕事に興味がある人であれば店舗にどんな販促物があるのか、それを使った時にお客様がどんな反応を示すのかを意識して仕事をしてみるといいですね。

店舗でのメニューやPOPの設置方法ひとつで商品の販売数や反響は大きく変わってきます。店舗の現場で働く期間に失敗も含めて様々な試行錯誤を積極的に行なってきて欲しいですね。

5年後の目標は?

販売促進という仕事を通じて壱番屋の露出に関わっていると感じています。壱番屋は誰もが知るカレーチェーンとして高い知名度を有するようになっていますが、さらにブランドとして高める仕事にかかわり、高めていきたいですね。

自身の仕事を進めるなかでも、自分がやりたい企画をスピーディーに実現させるためにも、自身のキャリアアップは不可欠ですね。しっかりと更に上の役職を目指して頑張りたいと思っています。

新入社員に向けて一言

まずは目の前の仕事に一生懸命になることが何より大切です。お客様に対して一生懸命に接する。店舗を一生懸命キレイにする。一生懸命調理の技術を磨く。一緒に働く従業員の為に一生懸命行動する。

そういった姿勢を続けることがとても大切だと思います。一生懸命な人であれば自然に周りの人たちが支えてくれるようになりますよ。

休みの日は何してる?

自宅の庭でガーデニングですね。家を建てたばかりで庭を少しずつ整えていくのが休日の楽しみです。まだまだこれからなのですが植木に水をやったり、雑草を抜いたり、ホームセンターでガーデニングのアイテムを購入したり…これからどういう風に仕上げていこうか考えるだけでも楽しいですよ。