2001年入社
業態企画 中垣 達也

今の仕事について

壱番屋といえばやはり「カレーハウスCoCo壱番屋」ですが、私の仕事はココイチではありません。壱番屋のカレーライス以外の業態を開発・運営するのが業態企画の仕事であり、私の担当です。

具体的な仕事内容は新しい店舗を出店する場所を選ぶことに始まり、店舗の設計やメニューの開発、オープンに向けたスタッフの採用・教育指導・トレーニングなどが主な業務ですね。新規店舗を出店する際は、まず出店候補地の下見から始まります。周辺にはどのような飲食店があり、お客様はどれくらい入っているか、周辺の道路交通量はどうかなど、店舗出店にふさわしい条件であるかリサーチしたうえで出店の可否を判断します。上司や社長に承認をとり、その土地・建物の持ち主である大家様との契約を結び、いよいよ出店準備に向け、社内関係部署との調整に入ります。

店舗の外観や内装は、店舗企画部に出店イメージを伝え設計し、施工業者様に工事を発注。商品開発とはその店舗で導入するメニューについての打合せを行い、同時に店舗で働くアルバイトさんの求人募集なども開始します。このアルバイトさんの募集もココイチと違って、まだ知名度の低い店舗名での採用活動となるため、数の確保がなかなか難しくて…過去には開店初日までに2人しか採用できなかったという苦い経験もあります (笑)。

仕事でうれしかったことは?

新しい業態は基本的なビジネスモデルをこれから確立するため、直営店で出店をしています。売上や利益の見込みが立たないとフランチャイズ化はできないですよね。業態を創り、店舗を運営し、いかに売上、利益を出すか試行錯誤の連続です。お客様に支持される店舗づくりのために商品力、接客レベルの向上はもちろんのこと、お客様からの認知度を高めるべく、看板デザイン変更やホームページのリニューアルなども進めてきました。

その結果、客数・売上ともに右肩上がりで伸ばすことができており、ついにフランチャイズとしての独立1号店を輩出することができました。その独立には業態の立ち上げ間もない頃から一緒に盛り上げてきた仲間である社員を経営者として送り出すことができており、感慨もひとしおでしたね。

業態企画に向いている人は?

特別に必要な資格や能力はありませんよ。あえて表現するならばお店で楽しく仕事ができることでしょうか。店舗でお客様のため、ともに働く従業員のために頑張れる人は壱番屋ではどの部署でも活躍できると思いますね。壱番屋本部は店舗のためにあり、店舗はお客様のためにあります。
結果、どの仕事であってもお客様を大切にする基本的な姿勢は一緒ですね。

壱番屋に入社したのはなぜですか?

実は就活を始める前、ココイチは利用したこともなかったんです。学生の頃には経済学を専攻し、アルバイトではホテルの接客をしていたことからフードビジネスにも興味を持ち、会社説明会に参加したところ、説明に来ていたSVがとてもかっこよくて、真面目な説明をしていても笑いが起こり、引き込まれてしまう。私もこんなSVになりたいと強く感じたことを覚えています。説明会に参加した帰り道は既に壱番屋に入社してSVになるつもりになっていましたね。ちなみにですが、そのときのSVの方は今では常務取締役になられていますよ。

入社してみてどうですか?

「ニコニコ・キビキビ・ハキハキ」という社是が、店舗での接客だけでなく本部の社員の間でも徹底されています。笑顔で元気よく、さわやかに仕事をすることは強制されてやるようなことではなく、自然に、普通に日々実践されていることなので明るい雰囲気で、風通しがよく働きやすい職場です。そして本当に誰もが真面目ですね。
2016年の廃棄カツの転売事件の際にも、同じようなことが二度と起こらないよう、なかば意地になって徹底的に改善しようと各部署、社員みんなが動いていました。

店舗勤務の中で辛かったことは?

15年以上前の当時は長時間勤務なんて当たり前。今でいうブラック…かな。とにかく眠かった…。ハードワークのおかげで成長したと感じる面もありますが、やっぱり体力的にきびしいものがありましたね。

労働環境の整備を進めてきた今ではそんなことはありません。私達がそういう環境で仕事をしてきたからこそ、今の店舗の現場で同じことがあってはいけないと思い、部下にも指示を出していますし、社員の勤務状況も自らしっかりと確認しています。

店舗勤務の中で楽しかったことは?

アルバイトさんも巻き込み、店舗でワイワイ働くのはとにかく楽しいですね。思い出深いのは、店長としてカレー弁当の販売促進キャンペーンをやったときのことですね。エリア全体でのキャンペーンだったんですが、近隣4店舗の社員が集り、4店舗での競争の中に遊びの要素を加えた楽しい内容で取り組み計画をたてて、各店舗で実施したところ、アルバイトさんたちも楽しみながら協力してくれて、お客様からの反響もすごく良くて。

結果、エリアでトップの販売数を記録しました。ワイワイ大勢で取り組んだことが成果につながりみんなで分かち合える。とても楽しかったですね。

店舗勤務中に経験しておくと良いことは?

失敗することです。私も店長をしている頃に様々な失敗をしてきました。揚げ物を揚げるフライヤーを空焚きして燃やしたことがありました(笑)。そのときにはかなり怒られましたが、今考えると良い経験だったかなと。

失敗するとなぜ失敗したか考えますし、次に同じ失敗をしない様に対策しますよね。失敗したことが次に繋がり、成長できます。さらに自身が色々な失敗をしていればば、その経験を踏まえた指導ができるようになり、話す言葉にも説得力が出ます。部下を持ったときにも役に立ちますね。

様々に失敗し、上司から多くの指導を受けてきた私でも今や課長です。失敗には寛容な会社だと思いますね。

5年後の目標は?

まずは今、展開している業態をしっかりと形作り、軌道に乗せることです。ビジネスモデルの確立とさらなる展開ですね。それぞれを業態としてひとり立ちする規模に引き上げていきたいと考えています。更に新しい取り組みも進めていきたいですね。

今の取り組みとして複数業態のメニューを1つの店舗で提供する複合メニュー型の店舗を立ち上げました。多くのお客様に来店いただいていますが、ここから新しいビジネスの可能性を探っていきたいと考えています。その上で次の新たな業態開発にも取り組んでいきたいですね。

そして5年後には様々な業態を統括する本部長就任を目標にします。

新入社員に向けて一言

あえて言いたいのが「消極的になるな」ということ。失敗すればいいんです。多くの失敗をすれば成功の仕方もわかってくると思います。失敗する人は成功する可能性がありますね。それで大切なことは失敗して怒られたら素直に非を認めて謝る。そんな積極的な人であって欲しいです。

休みの日は何してる?

休日には1歳の娘といつも遊んでいます。おもちゃで遊んだり、公園へでかけたり。独身の頃には見向きもしなかったような地元の公園に出かけると新たな発見もあるんですよね。なにより子どもの成長を見ているのが休日の楽しみですね。